皆さん こんにちは!
今回は本当の自動車の安全装置について、
業界人だからわかる「本当安全装置とは?」についてお話しできればと思います。
Contents
最近の安全装置
近年自動車への安全装置は飛躍的進歩を遂げています。
「もう数年もすれば運転の必要のなくなる車も出てくるのでは?」
と感じてしまうほどです。(技術的にはすでに可能ですが)
初めにその安全装置についてご紹介させて頂きます。
衝突被害軽減装置(自動ブレーキ)
「自動で止まる」だと責任問題になる為、
「衝突時の被害を軽減する物」として搭載されています。
各社性能は異なりますが、基本的に衝突の直前にかかる物なので、
あまり信用しない方がいいと思います。
筆者の経験上、「100%事故になる状況で作動し、被害を和らげる」この様な印象です。
具体的に説明すると以下の通りです。
- 車間距離をギリギリで停車しようとするなどすると、作動して1〜2m手前で停車する。
- 確実のぶつかると感じるくらいブレーキが遅れた場合、自動でブレーキがかかる事により被害を抑える。
バンパーが思い切り凹む様な場面を、コツンと当たる程度に軽減してくれるこんな印象です。
レーダー追尾式のクルーズコントロールが搭載されているクルマであれば、
多少信頼してもいいですし、実際停車まで自動の物もあります。
しかしこれも落とし穴があるので、後ほど解説します。
車線逸脱
文字通り車線を検知し逸脱しそうな場合の警報、
車両によってはハンドルアシスト機能もあります。
各社性能には違いがありますが、何社かは高速道路でハンドルを操作が必要ないレベルもあります。
筆者は様々な車種を試しましたが、最近のH社は本当にハンドル操作しなくても大丈夫でした。
中々きついカーブで試しましたが見事曲がってくれました!
誤発進抑制
後付けの物には東京都が助成金を出すほど注目された装置です。
速度がゼロの状態からいきなりアクセルを踏み込んだ場合、
クルマが発進しない様にする物です。
コンビニに突っ込むなど駐車中の誤操作による事故を防止できるとして注目されています。
今では標準装備が増えてきています。
筆者としてはなぜ赤いコンビニばかり突っ込む事件が起きるか永遠の謎です。
番外編 クルーズコントロール
アクセル操作なしで一定の速度を保ち走行してくれる機能です。
高速道路で長距離運転する際は大いに役立ちます。
これ使うか使わないかで疲労具合が全く変わります。
しかし、前方車両との車間距離には要注意です。
レーダー追従
上記の機能に車間距離調整を追加したものになります。
これを使うと「寝てしまいそうになります!!」
疲労はしないですが、睡魔との戦いが激化するので、
これを使っていても適宜休憩、ストレッチなど眠気覚ましをお勧めします。
お年寄りの事故の原因
年齢を重ねるに連れて、「判断能力・俊敏さ・誤認識・自己中心」
こちらが悪化してきます。
具体的には下記の通りです。
判断能力:信号、標識の見間違え
俊敏さ:急な危険があってもすぐにブレーキなどできない
誤認識:アクセルとブレーキ、ギアの位置を間違える。
自己中心的:高速道路で降りるインターを間違えた際の逆走
無意識による物なので怖いです。
こういった事により自動車メーカー各社も安全装置に注力しています。
また、日本は高齢化社会なので、これがますます増えると思うと怖いですよね?
ハイブリッド車で事故の多い原因
よくハイブリッド車が店舗に突っ込んでいるのをよくニュースで見かけますが、
なぜだろうと疑問に感じたことはありますでしょうか?
これはEV車の特性による物なのです。
ハイブリッドを含む電気を動力に動く車、ガソリンを動力に動く車。
この二つには大きな差があります。
電気を動力に動く車はモーターで動いています。
モーターは電力を注げばゼロからでも瞬間的に力強い加速をしてくれますし、
トルクもあるので車止めぐらい楽勝で乗り越えてくれます。
一方ガソリン車は「ガソリンを供給→エンジンを回転させる」
といった流れが必要な為、ワンテンポ遅れます。
また、エンジンは回転数を上げるほど力が出るので、
ゼロからの加速力はモーターに劣ります。
その為、踏み間違えてもワンテンポの遅れで気付き事故を防げるのです。
実はMT車での事故は少ない?
今回お伝えしたい肝の部分です。
MT車は操作が複雑で「めんどくさい!」といった印象が多いと思います。
しかしそのめんどくささの中に安全の要素が隠れています。
また、ボケ防止といった観点からも実はいいんです!
筆者もMT車での事故は若者のスポーツカーによる、
速度超過事故しか知りません。
MT車が最高の安全装置
お話しさせて頂きました、めんどくさいの中にある安全についてご紹介させて頂きます。
初めにMT車のめんどくさいポイントについて下記にまとめました。
・ギアを変える度にクラッチ操作しなくてはならない
・坂道発進がめんどくさい
・走行中もギアチェンジをしなくてはならない
・両手、両足での操作をしなくてはならない。
主に発進がめんどくさい、両手両足の操作がめんどくさいが多いと思います。
しかし、そんな中に安全の糸口があります。
発進がめんどくさい=発進時に慎重になるので誤操作する可能性が低い
両手両足の操作=操作が複雑な分、脳を活発的に使います。
MT車はボケ防止??
脳を活発的に使うという事は、運転への意識向上、眠気防止、ボケ防止。
こういった事が事故防止へ繋がってきます。
また、運転時にギア操作の事など、多くの事を考えながら運転するので、
ボケ防止にはとてもいいと思います。
MT車を乗られている高齢の方でボケている人は聞いた事ないです。
逆に乗らなくなった途端ボケ始めるケースを多く耳にします。
最後に
皆さんいかがだったでしょうか?
MT車は運転の難易度の高さから敬遠されがちですが、
なくしてはならない物だと筆者は考えています。
筆者もできれば高齢者になってもMT車で安全に運転したいと思っています。